なんと5万枚を超えるレコードのアーカイブがネット上に無料公開!

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二度と戻って来なくなってしまうような貴重なレコードを5万枚以上録音して保存しているWebサイトが話題になっています。

歴史的レコードのデジタル化

近年改めて需要が高まっているレコードですが、古いレコードの中には経年劣化で壊れてしまうものもあります。

特に1950年代以前のレコードは品質も悪いものも多く、その時代に録音されたものはその当時のレコードが失われてしまうと二度と戻って来なくなってしまうものも少なくありません。

Great 78 Project

そこで、1985年から視聴覚資料を保存しているニューヨークの”ARChive of Contemporary Music(ARC)“は1年ほど前にInternet Archiveと提携して”Great 78 Project“を公開しました。

デジタル化を専門とする会社George Blood L.P.とボランティアとともに、”Great 78 Project”では古い78rpm(78回転)のレコードや、シリンダー録音のレコードが5万枚以上に渡ってデジタル化されています。

壊れやすいシェラック製(SP)レコード

Internet Archiveには現在、実に20万件を超えるレコードが寄付されており、そのほとんどは1950年代以前のものです。

これらの初期のレコードは日本ではSP盤と呼ばれていますが、今日のLPのように樹脂で作られているわけではなく主にシェラックから作られています。

非常に脆い材料であるシェラックは、1960年頃にはノイズが大きくなり出し、慎重に扱われなければ文字通り手で壊れてしまいます。

デジタル化をしなければ、これらのレコードは最終的には壊れてしまい、歴史が永遠に失われる可能性もあるのです。

簡単ではないデジタル化

Internet Archiveがデジタル化するレコードコレクションは、あまりポピュラーではなく、見過ごされやすいようなジャンルを中心に構成されています。

例えば、初期のブルース、ブルーグラス、ヨーデル、そして1941年にNovachordシンセサイザー(世界初と言われる減算合成式シンセサイザー)を使用して録音されたレコードなど、そのジャンルの幅広さは目をみはるほどです。

プロジェクトの目標は「歴史的な遺産」としてディスクを保存すること

しかし、これらの古いレコードをデジタル化するのは簡単ではありません。

針の様々な特性が、再生時の音の聞こえ方に影響を与える可能性があり、レコードの再生速度も1920年代後半までは標準化されていなかったりするためです。

そのためこのプロジェクトでは、マイクの配置や、レコードの素材が複製された時の回転速度(「現代のサウンド再生に比べて減速している」など)の審美的な要素も考慮してデジタル化しなければなりません。

しかし彼らの目標は、レコードのリマスタリングや、既存の再生状況(再生による劣化や元の記録方法による変化)をすべて削除して録音時のピュアな状態に戻すことではなく、ディスクを「過去の遺産」として保存できるようにすることです。

様々なレコードが視聴可能

“Great 78 Project”データベースでは、作成者、記録をデジタル化した人物、元の記録年などを検索にかけて視聴することができます。

また、別の針で録音された別のテイク、または同じ曲の複数のバージョンがあることもあります。

コメントすればダウンロードすることもできますが、コレクションが多すぎると感る場合には、10分ごとに新しい曲をランダムで投稿するTwitterアカウントもあります。また、検索によってVG(Very Good)やM(Mint)などのコレクターには馴染みのあるコンディションでソートをかけることもできます。

プロジェクトは援助を募集中

プロジェクトはメタデータの改善、コレクターへの連絡、寄付などの支援をしてくれるボランティアを常に探しています。

もちろんこれらのコレクションを無料で聞くこともできます。

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