「SoundCloudは閉鎖する」が杞憂である3つの理由

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今月頭、SoundCloudが従業員を大幅解雇したことが報じられ、「50日で倒産」とのニュースが駆け回っていました。

SoundCloud が全従業員の40%を人員削減、サンフランシスコとロンドンのオフィスを閉鎖へ
毎月1億7500万人が利用する巨大音楽配信プラットフォームの行く末はいかに

今回の騒動に関して、SoundCloudが「財施健全化」のため従業員の大量解雇に踏み切ったこと、またそこに至るほど財政が逼迫していることは間違いないようです。

しかしながら即座に閉鎖に至らない理由が3つあります。

独自のコミュニティ

長い間、SoundCloudはアーティストとリスナーが気軽に交流を持てるコミュニティーとしての側面を保ち続けてきました。これが無料で実現されていることは、他の音楽配信サービスに比べて極めて大きなアドバンテージになっています。

現在音楽配信サービス各社が持っているコミュニティ機能は「アーティストにお金を支払い、新規ユーザーを集めてもらう」という側面が大きいため、無料でコミュニティが成立しているSoundCloudは喉から手が出るほど欲しいコンテンツになっています。

現に今までSoundCloudの財政危機が報じられた際にはTwitter, Google, Spotifyなど、必ずと言っていいほど他社からの買収話が持ち上がっています。今回もご多分に漏れずフランス発の音楽配信サービス“Deezer”からの買収話が持ち上がっているようです。

ユーザー数の多さ

現在音楽配信サービス1位のSpotifyは5,300万人の有料ユーザーを抱えています。Music Industry Blogよると、Apple Musicは約2820万人の有料ユーザーを抱えており、3位Amazonの有料ユーザーは1600万人です。

SoundCloudのユーザーは、Bloombergのレポートによれば月間1億7500万人の総リスナーと、3910万人の有料ユーザーがおり、他のサービスに劣らないものとなっています。このユーザー数は各社喉から手が出るほど欲しいはずで、仮に収益を健全化することさえできれば大きなビジネスチャンスになります。各社黙って閉鎖を見過ごすはずがありません。

オリジナルの楽曲群

Soundcloudに特徴的なのは独自の音楽コンテンツです。経営悪化の知らせを聞いてChance the Rapperがすぐに楽曲を提供したりすることに代表されるように、SoundCloudでしか聞けない音楽コンテンツは圧倒的な数があります。

オリジナルのコンテンツの作成はまさに各社苦慮しているところでもあり、SoundCloudの音楽コンテンツは多額のお金を払ったとしても手に入れたいものであるのは間違いないでしょう。

他のサービスとの財政比較

一方で、財政状況に難を抱えているのはSoundCloudのみではありません。

現在音楽配信サービス世界一のSpotifyも赤字が膨らみ続けて。いるように、音楽業界での配信サービス経営は未だに難しいままです。

一方で世界的に見て違法配信による楽曲視聴の市場規模はどんどん縮小しており、トレンドとしてはフリーミアム(無料で視聴できるがお金を払えばストレスなく視聴できるようなコンテンツ)モデルに移行していることを表しているともいえます。

財政を健全化したあとのSoundCloudの次の一手が楽しみです。

追記

SoundCloud側から「倒産しない」との声明が改めて出されたようです。

SoundCloud says it’s ‘here to stay’ amid rumors it’s running out of cash
Following a tumultuous week at Berlin-based music streaming service SoundCloud, which last week laid off 40 percent of its staff without warning, the company’s …

さらに追記

この件に関して改めて新たな情報が出ました。

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