グラミー賞が2018年よりインターネット投票を採用。賞レースへの不信感は払拭できるのか

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ロスで第59回グラミー賞 予想を超える栄冠© REUTERS/ Lucy Nicholson

グラミー賞が2018年よりインターネット投票を採用

ロサンゼルスタイムスによると、グラミー賞は賞自体の若年層への普及を狙い、来年度よりインターネットによる投票を導入することが決まったそうです。

Grammy Awards move to online voting in hopes of increasing participation
The Recording Academy on Wednesday morning will unveil a number of rule changes for 2018, including one affecting the way votes from members are captured.

グラミーのみならず賞レースの直面する課題

どの賞レースもそうですが、特定の審査員のみで賞自体の公平性を保てているのかという議論は長くあり、今年のアカデミー賞でも発表時のミスによって誤った受賞が発表されてしまうなど、不信感を呼ぶ出来事が近年多く起こっています。

アカデミー賞でまさかの誤発表「作品賞はラ・ラ・ランド!」→「・・・ムーンライトでした」 - AOLニュース
今年の第89回アカデミー賞が、2015年のミスユニバース世界大会で優勝者の名前を間違えたスティーヴ・ハーヴェイの二の舞いを演じてしまった。 正確に言えば、それを演じたのは、作品賞の受賞者を『ムーンライト』ではなく『ラ・ラ・ランド』と発表してしまったプレゼンターのウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイだ

グラミーについても同様で、2014年のグラミー賞に際しても最優秀ラップアルバムを受賞したマックルモアーが「(落選した)ケンドリック・ラマーこそがグラミーにふさわしい」と発言したり

Macklemore Says Kendrick Deserved Grammy for Best Rap Album | Pitchfork
In a dramatic text to Kendrick Lamar, screencapped and posted on Instagram

今年のアデルの受賞に関しても投票者である(NARAS:ナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンス)の会員の多くが中年の白人男性だということから、単純に音楽の質でなく、票数の関係で先進性のあるビヨンセではなく今まで通りの中年白人男性受けのいいアデルの受賞に結びついたのでなはいかという指摘がなされたり、

Lemonade

2016年のテイラー・スウィフトのグラミー受賞に関してもフランクオーシャンが「ケンドリック・ラマーが受賞しなかったのは”文化的バイアス”のせい」と発言するなど、若年層を中心に賞そのものへの不信感が高まっています。

〇なぜ今年のグラミーでアデルはビヨンセに圧勝したのか (ソウル・サーチン・ラウンジ17~パート2) | Masaharu Yoshioka
〇なぜ今年のグラミーでアデルはビヨンセに圧勝したのか (ソウル・サーチン・ラウンジ17~パート2)   【How Did Adele Make Landslide

インターネット投票の導入によって何が変わるのか

今回のインターネット投票開始によって、投票が今まで問題視されていたNARAS会員だけのものではなくなることで、グラミー賞は「幅広い人々に参加してもらえる」ことを期待しているといいます。インターネット投票の開始のみならず”アルバム”の定義など細かな内容を変更することで賞自体の若返りを狙いたい考えです。

グラミーのような規模でこのような試みが行われること自体が新しい試みですし、いつかは行わなければいけないものでしょう。こういった大幅な変更はトライすること自体に意味があると思うので、個人的にはグラミーがインターネット投票によって選考に不信感を持っている若者を取り込み、新たな選考のあり方を提示することに期待を持ちたいと思います。

2018年のグラミー賞は、1月28日にニューヨークで開催されます。

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